国立国会図書館の遠隔複写サービスを使用して、国税庁のHPには掲載されていない昭和の時代の路線価を取得してみました。
具体的なやり方を備忘記録がわりに記事にしておきます。
会員登録~検索まで
まずは国立国会図書館オンラインのページへ進み、会員登録を行います。ログイン画面から「新規利用者登録」を行いましょう。
これは難しいものではありません。
会員登録が完了したら、路線価図の検索をします。
検索窓に「相続税財産評価基準 路線価図 昭和〇〇年」と入力して検索を実行します。
下記の画像は昭和59年で検索しています↓
検索すると下記の画像のように「相続税財産評価基準 路線価図 昭和〇〇年」が表示されるので、調べたい地域を管轄している国税局を選択しましょう。
今回は東京国税局を選択することとします。
東京国税局の路線価図をクリックすると下記のような画面になります↓
この画面で読み取れる情報としては、この「相続税財産評価基準 路線価図 昭和59年」は22冊の冊子体から構成されているということです。
つまり東京国税局管内のすべての路線価図が22冊にわたって収録されているということなんだと思います。多分。
で、この22冊の冊子の「何冊目」に今回実際に調べたい地域の路線価が記載されているのかを把握するにはどうすればよいのか。
それに関しては、この画面の一番までスクロールすると下記のような「内容細目」という表示がされている箇所があります。この部分が大事です。
この内容細目を見ながら、調べたい地域を確定させていきます。
上の画像の使い方ですが、内容細目の頭に表示されている数字が冊子体のナンバーを表現しています。
なので22冊の冊子体のうち、1冊目には「麹町・神田・日本橋・京橋、、、、」の地域の路線価が収録されているということが表現されています。
ということは東京都の「杉並区」の路線価を検索したい場合には4冊目の冊子体のどこかに収録されているということになります。
千葉県木更津の路線価を調べたい場合には21冊目のどこかに収録されているということになります。
このようなやり方で、路線価を検索したい地域が22冊の冊子体の何冊目の冊子に収録されているか内容細目の頭に表示されている数字で把握しましょう。
路線価を調べたい地区の目印をみつけて掲載箇所を特定してもらう
ここまでで、冊子体の何冊目に路線価を調べたい「ざっくりとした地域」があるかを把握することができました。
次にその冊子体の何ページ目に今回路線価を調べたい地域があるのか、より詳細に特定する必要があります。
どうやって特定していくかというと「複写用 記事掲載箇所調査」というサービスを使用していきます。
画面上部に青いボタンが表示されていますのでこちらをクリックしていきます↓
クリックすると下記の画面が表示されるので必要事項を記載していきましょう。
「その他の情報」欄には具体的な目印となる事項を記載すると国会図書館の職員のかたも作業がしやすくなるとおもいます。
例えば調べたい地域に小学校や公園など目印となる場所があれば
「○○小学校を含む南側を中心とした地域の路線価図が欲しいです」
といった具合で記載すると良いかと。
場所が特定できたらメールがくるので遠隔複写を申し込む
場所の特定を依頼して数日すると回答がメールにて送付されてきますので、メールに記載されたURLへ進みます。
なお、今回だけかもしれませんが、メールが来てから数日たたないと遠隔複写の申し込み自体ができませんでした。これは国会図書館側の事務処理の都合上しかたないのでしょう。
ちなみに手数料に関してはこちらのページに記載がありますが、非常にリーズナブルとなっております。
https://www.ndl.go.jp/jp/copy/fee/fee1.html
遠隔複写の申し込みが完了して1週間程度でこんな封筒で路線数のコピーが届きます。
発送する地域が東京から近いのであれば手元に届くまでの日数はもう少し短くなるかもしれません。
まとめ
国立国会図書館の遠隔複写サービスを使用して昭和や平成の初期の路線価図を取得する具体的方法を記事にしました。
これが正しい取得方法かどうか正直自信はありませんが、とりあえず路線価図の取得はできました。
複写箇所の特定をしたりするため、1日2日では路線価図を取得することができませんので、時間に余裕をもって取得する必要がありますが、九州地方、四国、関西など東京からかなり離れている場合にはこの方法により取得するしか方法はないように感じます。
手数料はそこまで高くないので負担感がないのは非常に助かります。支払方法もコンビニで支払が可能なのも非常にありがたいです。
【本日の近況報告】
弥生給与からファームバンキング用のデータを作成してインターネットバンキングで給与振り込みを実施。
振込先口座の情報(金融機関コードや支店コード、口座番号)を登録する手間はかかりますが、1度登録してしまえばその後は作成した給与データを活用して振込データとして活用できるので意外と便利だと感じました。
【本日の1曲】
the style council /wanted
ポールウェラーとミックタルボットさんがメインのバンド、スタイルカウンシルから1曲。
My Ever Changing MoodsやShout to the Topをはじめとしてヒット曲もたくさんあります。
この曲はアルバムには収録されていないらしく、シングル盤かベスト盤みたいなやつでしか聴けないようです。
いい曲なのになんでなんでしょうか?
2分くらいからのブレイクみたいなところが好きです。