マネーフォワードクラウド検定会計1級を取得してみての個人的な感想

クラウド会計のマネーフォワードが運営している検定試験である「マネーフォワードクラウド検定」の会計部門の1級に先日合格しました。

検定を受けてみての個人的な感想を記事にしておこうと思います。これから受験される方の参考になれば幸いです。

目次

マネーフォワードクラウド検定 会計は3級~1級までが用意されている。

記事作成日現在、マネーフォワードクラウドの会計についての検定試験は3級から1級までの3種類が準備されていて、

3級の内容としては基本的なクラウド会計の仕組みや使い道などを広く浅く学ぶような内容になっており、

2級に関してはそこから一歩踏み込んで、実際に実務としてクラウド会計を操作する際に知っておくべき操作方法や効率的な運用方法などの理解があるかを問う内容になっています。

で、今回受けた1級に関してはクラウド会計を今まで使っていなかったクライアントを対象にして、クラウド会計を導入するまでのヒアリング方法や、ヒアリングを通じて実際にクライアントの経理に関する困りごとをピックアップし洗い出すことができる能力があるかどうか、

そして洗い出したその困りごとに対してどのようにマネーフォワードのサービスを利用することで解決して行くのか、導入~運用までの理解を問う実務色の強い検定内容になっています。

ソフトの操作方法や設定方法を知っていることを問う検定内容ももちろん大事ですが、実際に現場でクライアントに対してどのようにヒアリングをしてサービスを提案するのかという能力はそれ以上に大切なことだと個人的には思いますので検定内容の趣旨としては賛同できます。

自分自身は3級、2級、1級すべて受験し合格しましたが、正直なところ検定を受けなくてもサービス自体を利用することはできますし、実際に検定に合格していなくても機能を使いこなしている人はごまんといるでしょう。

普段からマネーフォワードを利用してデータ連携や自動仕訳ルールの運用ができている人であれば3級と2級に関しては特に受験をする必要はないと思います。

ただ、1級に関しては上で述べたように実際の対クライアントを想定された検定内容が用意されているので気になる人については1級だけでも受験してみるといいかもしれません。

ちなみに3級については全体の8割以上の正解で合格、2級と1級については全体の7割以上を正解することで合格になります。

マネーフォワードクラウド検定 会計を受験した理由・目的

自分がマネーフォワードクラウド検定を受験しようと思ったきっかけですが、この検定の存在を知る前からマネーフォワードを利用していて、銀行やクレジットカードのデータ連携はもちろん、自動仕訳ルールの作成方法なども理解した上で利用してはいました。

が、

対外的にどれぐらい自分が運用できているのか少し不安な点があり、もしかして何か抜け落ちている知識や操作方法があるのではないか?といった点が気にはなっていたので確認の意味で受験をすることにしました。

あと強いてあげるなら、この検定自体の認知度は一般的にはかなり低いものだとは思いますが、合格することで対外的にもマネーフォワードについては一定水準の知識レベルや操作レベルに達しているという証明になるので「自分はクラウド会計を使って経理のサポートができますよ。」と言ってもハッタリにはならないかなという思いがあったからです。

ちなみに検定に合格すると冒頭のアイキャッチ画像のようなロゴデータがもらえるそうで、名刺などに印刷してもいいらしいです。(個人的には必要ありませんが。

マネーフォワードクラウド検定 会計1級について思うこと

テキストだけで合格するのはやや難易度が高い?

今回マネーフォワードクラウド検定の会計を受験して思うところとしては、1級の出題される問題と検定テキストの内容に乖離がある感じがする(テキストの内容に比べて問題のレベルが急に高くなっている気が。。。)ということです。

検定で出題される問題がテキストで触れられていない範囲から出題されているような気が。。。

特にクライアントとのヒアリングを通じて経理面の課題などをピックアップし、課題を解決していく検定問題についてはもはやテキストはあまり参考にならないのではないかと感じます。

配布されるテキストについても何点か誤字や脱字などが見受けられるところがあり、決して安くない有料検定なのであればこういったテキストなどについての誤字脱字についてはすみやかに訂正をして欲しいと感じました。

会計の1級の検定がリリースされたのは2023年頃のようなのでリリースから1年ぐらい経過していると思うのですが、この間にテキストの誤字・脱字が一切訂正されずにここまで来ているのは検定としてはどうなんだろうと正直思わざるを得ません。

ズルができてしまう構造になってしまっている

また一度の検定申し込みにつき試験の受験自体は2回できるのですが、1回目を不合格になった場合の2回目の受験をした際にもその出題内容があまり変わっておらず、1回目の出題内容をある程度把握して見直しをすれば誰でも検定に合格することが出来る構造になっているので、やや問題ではないかと感じます。

そんな人は滅多に居ないとは思いますが、極論ただ単に検定に合格したいという人であれば1回目の検定の問題をメモなどしておき、正解をどこか別の用紙か何かに控えておけば2回目の受験でかなりの高得点を取ることが予想され、結果として検定に合格することができてしまいます。

もちろんこういった手法で合格してもその人の実務上の能力にはプラスにならず、結果的には意味がないことになるとは思うのですが、検定全体の問題の数や種類を増やして2回目の受験の際には1回目の問題とダブらないようにシャッフルして出題するなど、もう少し改善した方がいいのではないかと思います。

検定で触れられていない箇所は自分でフォローするしかない

検定の中ではサービスを利用するための費用負担に関しては特に触れられていません。

あくまで「検定」なので費用については触れないのは当然といえば当然なのかもしれませんが、実際に現場でクラウドサービスの導入をする際には費用の説明(利用人数が増えると負担が増える従量課金の説明など)とそれをクライアントに理解してもらう過程は避けては通れない面があります。

すべての経理のお困りごとに対してなんでもかんでもクラウドサービスを導入すると費用負担も相当なものになっていきますので優先度をつけてサービスの導入をすべきと個人的には思いますがそういった点はこの検定では学べません。

まとめ

マネーフォワードクラウド検定の会計部門の1級を取得してみての感想などをつらつらと記事にしてみました。

日商簿記検定やファイナンシャルプランナーなどの資格と比べて認知度もかなり低く、検定に合格していることのメリットは正直無いに等しい検定だと思います。

ただし、ゼロからクライアントに対してクラウド会計を導入するための流れについては知識として習得することができるので気になる人は受験してみてはいかがでしょうか。

ブログのネタにもなりますし。




【本日の近況報告】

新紙幣の発行が開始されてしばらくになりますが、ようやく千円、5千円、1万円の全部について新紙幣をゲットしました。

【本日の1曲】

なかの綾/恋におちて Fall in Love

小林明子さんの名曲をなかの綾さんがカバーした1曲。オリジナルも好きなのですがこちらも〇。

昔発売したときにjetsetレコードで7インチを1000円くらいで買った記憶があるのですが、今その7インチレコードが高くなっているそうで、5,000~10,000円くらいするらしいです。

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