最近の当ブログの訪問者がどんな記事が読まれているのかをボーっと眺めてみたところ、数年前の記事で国税庁が公表している「年末調整計算シート(Excelファイル)」について書いたものがよく読まれていました。
該当の記事はこちら↓
数年前の記事がなぜ、いまさら読まれているのかわかりませんが、推測するに今年2024年には定額減税という1年だけのルールがある影響もあるのかなと思っています。
それはいいとして、記事自体は数年前のものなので最新の2024年の国税庁の「年末調整計算シート」はどうなっているのかを見てみようと思いました。
数年前のエクセルとどう変わった??
前回の記事を作成してから約2年が経過する間に便利な機能が搭載されていないか、ザーッと全体のシートを眺めてみましたが、2年前に抱いた感覚と全く変わりがないものでした。
無駄にシートの数が多く、扶養控除等申告書や保険料控除申告書、住宅ローン控除の申告書などの「画像」がそれぞれのシートに貼り付けられていて、各項目については「どういう書類から入力してください。」といったコメントが付記されているだけのものとなっています。
こんな感じです↓
他の資料も前回と変わり映えは特にしていないような印象を受けます↓
各シートに入力すると計算結果が連動するといった機能があるわけでもなく。
前回記事を作成した当時と変わり映えしないというのが正直な印象です。
リセットボタンが無くなってしまったので逆に不便になった印象
前回記事を作成した時は、令和4年用の年末調整計算シートが公開されており、当時の記事を確認してみると「リセットボタン」が配置されており、
このリセットボタンを押すことでエクセルのシートに入力した項目が消去され、また新しく入力ができるように少しだけ便利な機能が備えられていました↓
令和6年2024年用のエクセルを確認したところ、リセットボタンがなくなっているようです。
マクロのコードを確認できる箇所を見てみたところ、当時のコードが残ったままになっていましたが、ボタンはどこにも確認することができませんでした。
おそらく定額減税の影響によりエクセルの入力するセルの場所(配置)が変わってしまったため、従来のリセットボタンでは対応ができなくなり、ボタンを削除したものと思われます。
とはいえ令和5年用の年末調整計算シートを見ていないので、いつのタイミングでなくなったのかは分かりませんが(もしかしたら令和5年分からリセットボタンがなかった可能性も。。)
このリセットボタンがなくなったことによって、例えば複数人の年末調整をこのエクセルを使って作業しようとした場合、
1人目の情報をシートに入力し終えた後は手作業で入力した項目をクリアして消去し、
次に2人目の年末調整項目を入力。2人目の項目の入力が終わったら入力した箇所を手作業で消去し、
続いて3人目の入力。。。。。といった感じで作業をすることになろうかと思います。
リセットボタンがあった時はボタンを押せば一瞬で入力箇所がクリアされていたため、すぐに次の人の入力データを入力することができたと思いますが、そういうことがなくなったため、手間は増えたのではないかと想像します
マクロのコードを少し訂正すればリセットボタンを残したままにすることもできたと思いますがなぜなくしてしまったのか。
そしてリセットボタンがあれば多少は入力の手間も軽減されたのではないかと。
これも前回の記事で書いたのですが、国税庁としてこのファイルを公開し、提供することでどういった事業者をサポートしたいのかが不明確だと感じます。(サポートしたい気持ちがあると信じたいのですが。)
まとめ
国税庁のHPで公開されている年末調整計算シートの令和6年分のExcelファイルを眺めてみて、令和4年のファイルとの比較も含めて記事にしてみました。
自分の使い方が間違っているのか?と不安になるくらい前回から2年経過しているのにソフトとして使いやすくなったわけでもなく。
改めて使ってみようと思うこともやはり、なく。ただただモヤモヤとしたなんとも言えない気分になってしまいました。
「こういった使い方をすれば便利ですよ!」という意見をお持ちの方がいればぜひ情報共有していただければと思います。
【本日の近況報告】
税務ソフトの見積もりを2社から取り寄せ。
前から感じていましたが大体どこの会社もソフトの利用料金をHPに掲載していないので、利用料金を確認するためだけにその都度資料を取り寄せたり、営業担当の人と電話でやり取りをしないといけないこの業界の悪習はどうにかならないものでしょうか。
スピード感が出ませんし、二度手間ですよね。
【本日の1曲】
Liam Gallagher/Wall Of Glass
oasisが再結成して日本にもライブで来日するとのことで少し前からラジオでよくoasis関連の曲がかかっています。
久しぶりに聴いたこちらの1曲を。PVもカッコよし。この曲を聴いたらふとバンドBeady Eye時代の The Rollerという曲を無性に聴きたくなりました。