税理士業界で転職する時に失敗したこと

2017年10月に約8年間務めた税理士事務所を退職して人生で初めて転職活動を経験しました。

転職活動を振り返って失敗した点を備忘代わりにまとめてみます。

これから税理士業界で転職を考えている人の参考になればと思います。

目次

転職するまでの経緯

 

2011年9月から税理士事務所に務めていましたが、2017年5月に退職の意思表示をしてその後10月に退職しました。

 

税理士業界の転職市場は主に税理士試験後の8月と税理士試験結果発表後の12月が活発な時期になります。

 

この時期は多くの税理士事務所や税理士法人が求人広告を多く打ち出してきます。

 

ちなみに今でも毎年8月、12月になると大原が発行している税理士事務所の求人広告誌winを眺めたりしています。(自分には関係無いのに。)

 

私は転職市場が活発になる12月より前の10月に退職したので、やや見切り発車な感じの退職でしたが、当時(今もですが)から税理士業界は人手不足と言われていましたし、退職時には33歳で4科目合格していたので、ぶっちゃけ

 

<どこかには絶対就職できるやろう。>

 

と思っていました。

 

それに、もし12月の試験の結果発表で最後の科目に合格していた場合には晴れて税理士有資格者になれる。

 

そうなればさらに良い条件で転職ができる。

 

そう考えていたので焦りは全くありませんでした。

 

転職活動で大事にした条件

 

退職後しばらくして

 

税理士・会計士、経理・財務・税務担当者専門の人材紹介会社で求人登録をして転職活動を開始しました。

 

転職の際にゆずれない条件・大事な要素として自分の中で決めていたことは

 

<残業時間が無い、残業時間が少ないこと>

<相続税、所得税等の個人に関する業務経験が積めること>

 

でした。

 

例えば

 

定時で帰れて年収400万円のケースと、

 

年収は800万円だけど毎日9時まで残業(繁忙期は終電まで残業とか)のケース

 

があったら自分は前者を選びます。後者のケースには魅力を感じないです。

そんなに遅くまで働きたくないですし。体壊しそうですし。鬱になりそうですし。

 

あと、相続税や所得税の業務経験が積みたかった理由は、前の職場ではあまり経験することができなかったこと、

 

将来独立した際に10人以下の小規模の法人や個人事業主の方の対象としてサービスを提供したいと考えていたことがありました。

 

人材紹介会社で登録するとすぐにたくさんの税理士事務所や税理士法人から求人のメールが届くようになりました。全部で30件以上のメールがきたと思います。

 

やっぱ、4科目受かっていることが良かったんだな、業界の人材が不足しているんだなぁと実感しました。

 

たくさん届いた求人メールの中から、前述した残業が無い、少ないこと、相続税や所得税等の<個人>に関する業務経験が積めそうな事務所を選んで試しに面接に行ってみることになりました。

 

結果的にこれが今務めている事務所になるんですが、、、。

 

 

面接で感じた違和感。少しでも違和感を感じたらやめておく。

 

面接当日、履歴書を持参していろいろ話した結果、その場で

「うちに是非来てほしい。」と内定をいただくことができました。

 

が、

 

その時点ではまだ、8月に受けた税理士試験の結果がでていなかったこと、

 

この事務所は個人事業主のお客さんが多いため毎年1月~3月の繁忙期は夜11時くらいまで仕事をしている。

 

ということが自分のなかで引っかかっていて、その場で内定について回答することをしませんでした。

 

すると、面接していた今の事務所の所長の表情が一変した(若干キレた?)んです。

 

「こちらは来てほしいと言っているのに、何で(嫌)なん?」

 

みたいな感じのことを言われたと思います。

 

この時、違和感を感じたものの自分がすぐに内定についての回答をださないからキレたんだなぁ、くらいにしか思いませんでした。

 

私は面接時に感じたこの違和感を軽視して失敗しました。

 

 

今になって考えてみると、内定についてその場で回答をもらえないからキレる、不機嫌な態度になるってどんだけわがままな奴やと。絶対自己中やろと。

 

 

このように、転職活動時において、メールでのやり取りをする時や面接時に何か少しでも<違和感>を感じたらのならその事務所はやめておいた方がいいです。

 

多分それは氷山の一角です。

 

タラればになりますが、あの時感じた違和感に従って転職活動を続けていたら今とは違った形になっていたと思います。

 

あの時の自分をぶん殴ってやりたいですね。ホントに。

 

HPに記載された給与の待遇は信じ過ぎない。

 

他にも強烈だったのは、人材紹介会社のHPに記載された今務めている事務所の求人広告の給与欄には

 

<残業代は別途支給>

 

と記載されていたのに実際に就職してみたら残業代は出ないということがわかりました。

 

聞いていた(見ていた?)話と違う、HPには<残業代は別途支給>と記載されていたと事務所の所長に伝えたところ、

 

それは人材紹介会社の営業の人にそういう風(残業代は別途支給する風)に書いておけばどうか?と言われて記載した。と答えが返ってきました。

 

税理士事務所側の故意なのか、人材紹介会社の入れ知恵なのかわかりませんが、要するに嘘を書いてたということです。

 

人材紹介会社のHPに記載されたことを信じ切っていた自分のアホさに呆れました。

 

その後の猛抗議によって現在は残業代は支給されるようになりましたが。他の職員さんの過去の残業代については未払いのままになっているようです。

 

 

なのでHPに記載された情報は信じすぎないようにしましょう。

話半分くらいに思っているくらいが丁度いいかもしれませんね。

 

※注意※

人材紹介会社のHPに求人広告を出している全ての事務所が嘘の記載をしているとは全く思っていません。ただ、事実として嘘の給与待遇を記載して求人広告をしている事務所もあったということです。

 

 

業務に慣れる前に繁忙期を迎えて失敗。

 

転職する時期もよく考えた方がいいです。

 

自分は1月から今の事務所で働きだしましたが、1月に転職するとすぐに繁忙期がやってきます。

 

源泉所得税の計算やら、年内にやり残した年末調整やら、法定調書の作成等もあります。法人の申告があることもあるでしょう。

 

それらが終わるとすぐに確定申告時期に突入しますので準備不足のまま確定申告を迎えることも十分ありえます。

 

会計ソフト・税務ソフトが前職と違う場合には操作方法に慣れることも大変だと思います。

 

自分以外の他の職員も忙しいので仕事を教える余裕が無かったり、業務引継等のサポートが手薄になりがちです。

 

可能ならば事務所の繁忙期を避けて転職する方がいいでしょうね。

 

まとめ

 

税理士試験の受験者数も年々減少傾向にあり、業界の人材不足はまだまだ続くと思います。

 

転職時における年齢や経験など様々な要素があるのでなんとも言えないところもありますが、合格科目が3科目以上ある人は引く手あまたでしょう。法人税と所得税を合格している人はなおさらだと思います。

 

自分の業界での価値を見誤らず、焦らず、面倒くさがらずにしっかり時間をかけて本当に自分の満足いく転職活動ができるようにしていただければと思います。

 

ブラックな事務所が多い業界ですが、必ずホワイトな事務所もありますので。

 


【本日の近況報告】

お盆休みも中盤になりました、本日は家族で梅田へ。

お盆期間中はブログを少しでも更新できるようにしたいですね。

毎日ブログ書いている人はほんとにスゲーなと痛感。

 

【本日の1曲】

B’z/ULTRA SOUL

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特に思い入れがあるわけではないけど、ラジオで流れてきたのでチョイス。

もう16年前の曲だそうです。

そういえば小学生くらいの時に自分の小遣いで初めて買ったCDはこの人たちの金色のベストアルバムだったな~。

 

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