税理士試験の選択必須科目の、法人税と所得税、どちらか1つは必ず合格しなれければ税理士にはなれません。
いつ法人税と所得税を勉強するのがいいのか?
自分の考えを経験を踏まえてまとめてみました。
法人税と所得税の知識は仕事で必須。受験1年目から学習して良い。
どんな税理士事務所、税理士法人に就職することになっても必ず法人税か所得税の知識は必要になります。
顧問先に<法人>が多い事務所に就職した場合には法人税の申告書を作成しなければなりませんし、
顧問先に<個人事業主>が多い事務所に就職した場合には所得税の申告書を作ることになります。
法人の申告業務は毎年絶対やってきますし、個人の確定申告も毎年絶対やってきます。これは全ての税理士事務所に言えることです。
(相続税の申告業務は事務所によっては1年間で1件もないことはありえます。そういった事務所に就職する場合には相続税はすぐに必要になりません。)
なので法人税と所得税は早めに学習したほうがいいです。
知識がなければ申告書を作るときに苦労します。
簿記2級程度の知識があるのであれば受験1年目に法人税(受験専念の人は簿記論と法人税とか)を学習しても全然問題ないと思います。
(もしもう一回税理士試験を受験するならそうします。受験すること自体は絶対嫌ですが。)
ぶっちゃけた話、顧問先の経営状況等が前年と比べてあまり大きな変化がない場合、前年の申告書を確認して前年と同じように処理をすれば何とか申告書を作ることもできると思います。
個人事業主や中小企業ではそんなに毎年毎年、大きな動きがあるところは少ないと思いますのでほとんどの場合には前年と同じ処理をすると何とかなることがほとんどです。
去年の別表は決算書のここの数字を記載しているから、今年も決算書の同じ箇所の数字を記載したらいいんだな。
といった具合にです。
ですが、もし前年には無かった税務処理があった場合には知識がなければたちまちパニックになります。
こんな時に学習経験があれば慌てずに対応することができます。
加えて、学習経験があればそれだけ気づきが多くなります。
去年は寄付がなかったけど今年は寄付があったから寄付金の税務調整・別表作成が必要だな、
とか
去年は受け取った配当金がなかったけど、今年は配当金をもらったから受取配当の税務調整・別表作成が必要だな
とか
自己株式の取得があったから別表の記入が必要だな
とか
学習経験があれば気づくきっかけが増えると思います。
法人税と所得税の学習経験者は就職時の印象が良い
税理士業界に就職する際に、合格済みの科目数が同じである場合には、法人税か所得税を合格している場合には有利になると思っています。
例えば、
- 簿記論、財務諸表論、固定資産税の3科目合格者と
- 簿記論、財務諸表論、消費税法の3科目合格者と
- 簿記論、財務諸表論、法人税(又は所得税)の3科目合格者
がいた場合、確実に法人税(又は所得税)の合格者の方が印象が良いです。
また、事務所側からすると法人税に合格しているのだから他の科目も合格できるだろう、仕事も問題なくできるようになるだろうと思われるはずです。
別に固定資産税などのいわゆる<ミニ税法>がダメというわけでは決してありません。
まとめ
自分自身、法人税の学習をしないで就職したため、1年目は担当していた法人の申告書の作成には苦労した経験があります。もっと早く学習しておけば良かったと後悔してます。
また、一度学習さえしてしまえば申告書の作成に対する苦手意識もなくなりますし、自信にもなります。
税理士事務所の職員って意外と法人税と所得税の学習をしていない人が多いです。
なので学習経験があるだけでそういった職員とは差がつけれると思います。
計算・理論の量も他の科目に比べて圧倒的に多い法人税・所得税ですが、試験合格を目指す場合には必ずどちらかを合格しないと税理士はなれませんので、後回しにせずに早めに学習することをお勧めします。
【本日の近況報告】
今日は地域の夏祭りに参加予定。
台風が近づいてきているので雨が心配ですが、少しでも夏を満喫したいと思います。
(ただ酒飲んでるだけですが。)
【本日の1曲】
eastern youth/夏の日の午後
何となくYoutube見たらフジロックフェスティバル2018が生配信されていたので見てたらeastern youthが演ってて、つい見入ってしまいました。
ラストがこの曲でしたが画面越しでも鳥肌たちました。カッコよかった!
初めて聴いたときは自分は高校生でしたが全然色褪せ(汗)ない曲ですね。
去年はこの別表作ってるから今年も作ればいいのか。