ビジネス版のLINE、LINE WORKSと税理士業務

以前所属する税理士の支部でビジネス版のLINEである、LINEWORKSの説明会に参加してきました。税理士業務との相性について考えてみます。

目次

LINEWORKSとはLINEのビジネス版

LINEWORKSとはビジネスチャットといわれるサービスです。

ビジネスチャットのサービスで有名なものとしてLINEWORKSの他にChatworkやSlackなどがあります。

LINEWORKSのホームページを確認したところ、LINEと同じ使い勝手で、かつ、仕事で活用できる充実した機能を揃えたビジネス版のLINEだそうで、東京海上日動や明治安田生命等の大手の企業での導入事例もあるとのこと。

LINE WORKSを導入するメリット・デメリット。

説明を聞いて自分が感じたLINEWORKSを使うことのメリット・デメリットはこうです。

注)約1時間という限られた時間の中でLINEWORKSの全体像を説明してもらったため、全部の機能を紹介してもらってはいません。なので、ここに書けていない便利な機能もあると思われます。

メリット・できること

①セキュリティがLINEより強力。

税理士事務所で働いているとお客さんと資料のやり取りをすることがあります。郵送とか、メールとか、FAXとかの方法で。

この時、郵送でやりとりすると切手代の費用と時間がかかりますし、

メールでやり取りをするのも年配の方だとメールを使うことに対しての抵抗があったりするので、LINEを使って資料のスクリーンショットを送ってもらうことがあります。

年配の人でパソコンのメールは抵抗あるけどなぜかLINEなら抵抗がないという人は結構多いです。(自分の子供や孫とかとLINEするからでしょうか?)

で、ふと思うのが、LINEで会社の資料をやりとりしたその情報って漏洩したりしないのか?大丈夫なのか?ってことです。

この点LINEWORKSではLINEよりセキュリティを強化しているので情報漏洩のリスクが低いということでした。

②LINEの知名度の高さから導入におけるハードルが低い。

ビジネスチャットを導入するときは使い方に慣れるまでにどうしても時間がかかることが想定されます。

事務所内で導入するのであれば従業員に使い方について社内研修を行う必要がありますし、顧問先に導入する場合にはまず、ビジネスチャットがどういったものなのかを説明し、使ってもらえるようにしていく必要があります。

こういったことが負担になって、社内で研修したものの実際の現場ではビジネスチャットが使われていなかったり、顧問先への導入自体が断られたりしていることが多いそうです。

この点、LINEWOKRSはLINEと同じような操作方法になっているので導入にかかる手間が他のビジネスチャットに比べると非常に少なくて済むそうです。

また、LINEの知名度があるので顧問先へ説明しても

『LINEと同じ使いかたですよ!!』

と言えばイメージが伝わりやすく、顧問先にも導入されやすいとのこと。

実際に説明してくれたLINEWORKSの方も、

『LINEの知名度に乗っかった便乗商法です(笑)』

とぶっちゃけていましたし。

③プライベートのLINEとの使い分けができる

今務めている事務所ではLINEのグループライン機能を使って、職員間の連絡を取り合っています。

個人的にはLINEはプライベートでのみ使いたいと思っているので、仕事でLINEを使わないといけない状況がものすごく嫌です。

たまに、土曜日とかに所長からLINEがくるんですけど、げんなりします。

休みの日に仕事のLINEを見なければいいんでしょうけど、見たくなくてもLINEを開くと嫌でも視界に入ってくるんです。

所長からだと既読スルーすることもできませんし。

(以前、所長からのLINEを既読スルーしたら後日嫌味を言われたことがあり。)

LINEWORKSはLINEとは別のアプリになるので仕事とプライベートを区別することができ、休日に職場からのLINEを見てげんなりすることもなくなるようです。

④チャットのやりとり(ログ)が最大10年アーカイブできる

LINEWORKSで行った会話?チャットについては最大10年間アーカイブ(残しておくこと)ができるので、いつ、誰が、何を言ったかの遡りも可能になっているそうです。

⑤誰が既読したのかが確認できる

LINEでグループラインなんかで複数人と会話していると誰が既読をつけたのかはわからないんですが、LINEWORKSだと誰が既読していて、誰が未読なのかを確認できる機能があるとのこと。

これらの機能の他にも、ホームページやブログ等に自分のLINEWORKSのQRコードの埋め込みができるので、いわゆる<問い合わせフォーム>を使わずに

ホームページ等に表示されたQRコードを通じてダイレクトに問い合わせを受けることが可能であったり、LINEと同じようにスタンプも使えるようです。

(個人的にビジネスのどのタイミングでスタンプ使うんやろう?って感じですが。。)

LINE WORKSのデメリット

①LINEWORKSのアプリをいれていないとセキュリティはLINEと同じセキュリティレベル。

LINEよりセキュリティが強化されているLINEWORKSですが、自分とお客さんの双方がLINEWOKRSを導入してやり取りをしていないとセキュリティは強化されないようです。

例えば税理士事務所と顧問先があった場合に、双方がLINEWOKRSを使用しているとセキュリティは高いんですが、

税理士事務所側だけLINEWOKRSを使用している場合、顧問先とのやり取りはできるけどセキュリティはLINEと変わらないそうです。

下記の図の場合、税理士事務所側はLINEWORKSを使用しているのでセキュリティは高くなりますが、顧問先はLINEのみ使用しているので顧問先から送信されるメッセージなどについてはセキュリティはLINEと同じレベルになるそうです。

②利用者一人につき月額利用料300円~の負担

LINEWORKSの利用料は無料ではなく、利用者1人につき月額300円~となっており、使える機能に応じて値段が変化します。

なので顧問先に導入してもらう場合にはこの月額300円の負担を上手に説明して納得してもらう必要があります。

顧問先社長と税理士事務所がLINEWORKSでやりとりする場合には顧問先負担料は毎月300円で済みますが、

社長と経理の人の2人と税理士事務所がLINEWORKSを使ってやり取りする場合には顧問先は毎月600円の負担をする必要がでてくることになり、負担感が増えると思われます。

まぁ、顧問先が負担している利用料分を顧問料から値引きするなどして税理士事務所側がLINEWORKS利用代を実質的に負担するのであればこの問題は無くなりますが。

(この方法がいいかどうか、好きか嫌いかは別として。)

ひとり税理士とLINE WORKSの相性

LINEWORKSを使う理由って従業員が多くなってきたとき(10人以上くらいですかね?)に社長クラスの人たちが部下である従業員一人一人の業務管理をすることが大変だから使い出すんだと思うんです。

この点、従業員を雇わないでひとりで働く税理士なら、自分で自分の管理だけすればいいんでLINEWORKSじゃないとダメってことはないような気がします。

というか管理する従業員がそもそもいない

なので、月額300円以上支払ってLINEWORKSを使わなくても、Chatworkなどの他のビジネスチャットで無料の範囲内で使える機能で十分じゃないか?と現時点では感じます。

まとめ

LINEの知名度が高いおかげでLINEWORKS導入までのハードルが他のビジネスチャットと比べて圧倒的に低いこと、お客さんからの抵抗が少ない、これに尽きるのかなと思います。

そして導入することによる業務削減効果は、従業員が多くなればなるほど実感できるんだろうなと。

実際に説明会では医療現場や、美容業、製造業、畜産業など従業員が数十名単位の会社で活用されている事例映像を見せてもらいましたし。

従業員を雇わずに一人で税理士として活動する予定の自分にとっては今すぐは必要ないサービスと感じますが、

ホームページにLINEWORKSのQRコードを埋め込むことによってお客さんからの問い合わせの間口を広げたり、他の税理士事務所のホームページとの差別化には一役買うのではないでしょうか。

選択肢の一つとして覚えておいて損はしないサービスですね。



【本日の近況報告】


本日は娘を連れて二人で扇町にあるキッズプラザ大阪へ。

閉店まで5時間ほど遊んで帰ってきました。

初めて行きましたが思いの他遊ぶことができました。

個人的には<世界の楽器コーナー>にあったカウベルがテンション上がりました。

再入場も可能で施設内でご飯を食べるスペースがあったりするので今後も利用すると思います。

【本日の1曲】

The Ska Flames – I Won’t Never Let You Go

漢の哀愁ただようスカナンバー。カッコいい。自分が知ったのは上のオムニバスアルバム(レコード)なんですが、このアルバム他にもいい曲が収録されています。

サザンオールスターズの希望の轍のカバーなんかいい感じです。

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