税理士のライセンスを取得した後に独立を考えているのであれば、独立前にe-taxソフトのweb版と地方税の申告関係で使用するeLTAX対応ソフトウェアのPcdeskというソフトに触れておくことはメリットがあると考えています。
その理由と具体的にどの程度これらのソフトを使えるようになっておけばよいのかを整理してみます。
紙の納付書を銀行へ持ち込んで支払いをしている事業者はまだまだいるという現状をe-tax(web版)とPcdeskで変えることができる。
クラウド会計やら、電子申告やら、電子納税やら、いろいろ便利になってきてはいますが、実際の経理の現場をみてみると【紙】の納付書はまだまだ使用されているというのが正直なところです。
紙の納付書を使用しているケースは源泉所得税の支払いと住民税の支払いの際に特に目立ちます。
あとはたまに社会保険料の支払いも紙の納付書を使用しているのを見かけます。
納付書を銀行へ持参する場合、事務所の近くに銀行などがあればまだマシですが、車や電車で移動して銀行まで行く場合、その移動時間がもったいないです。
車で行く場合にはガソリン代もかかりますし、電車の場合には電車代がかかります。
加えて、夏は暑いし、冬は寒いです。梅雨の時期には雨が降るので傘をもっていかないといけません。土砂降りの雨なら傘をさしていても服が濡れます。大変です。
銀行に着いても窓口ですぐに支払いの手続きができるかどうかわかりません。
窓口が混みあっていて手続きまでに時間がかかる場合もあります。
銀行に行って支払いを済ませて帰ってきたら半日経っていたなんてケースもあるようです。
最近では昼の12時~1時までは窓口業務を休止してシャッターを下ろしている金融機関も少しずつ増えてきているようです。
そうなると銀行の営業時間はいままでよりも短くなることが想定されます。
そんなこんなで、銀行の短い営業時間の間に納付書を持参して支払いをするのは得策ではありません。
e-tax(web版)とPcdeskを使えば給料の源泉所得税や住民税の支払いを事務所のパソコンで支払いをすることができます。移動時間無し、待ち時間なし、3時以降でも手続きと支払いが可能です。
税理士事務所の職員は税務ソフトに偏りがちだからe-tax(web版)とPcdeskを使えると違いが作れるかも。
当然と言えば当然のことですが、税理士事務所で仕事をすると際には業界専用の有料ソフト(税務ソフト)を使用します。
この税務ソフトは税理士業務をサポートするためのものなので、税務ソフトがあれば個人や法人の確定申告はもちろんのこと、税務署へのいろんな申請や届出、市区町村へのいろんな申請や届出などなど、税務回りの仕事をひとしきりすることができます。
このように便利なんですが、この税務ソフトが便利すぎるので、税理士事務所の職員でも自社で使っている税務ソフトの使い方しかわからない。e-tax(web版)とPcdeskの使い方はわからないという状況が発生します。
こういった状況でもし、e-tax(web版)とPcdeskも使えたらそれは他者との違いになるかもしれません。
独立をした場合には税務ソフトを自分で契約して使用料を支払う必要があるわけですが、e-tax(web版)とPcdeskを使うことでこれらの税務ソフトの使用料をほんの少~しだけ節約できるかもしれません。
また、顧問先で税務ソフトを導入して運用しているケースはほとんどないと思います。
データ入力用に会計ソフトを導入しているところたくさんありますが、今回のように源泉所得税や住民税の申請のために有料の税務ソフトを導入することは少ないと思います。(ある程度大きな規模の会社でないと導入しているイメージがありません。)
この点e-tax(web版)とPcdeskは無料で使えますし、顧問先への導入のハードルは高くないと考えられます。
その反面、普段から税に関するソフトに触れていない人からするとe-tax(web版)とPcdeskはその見た目や使い方がわかりにくく、どう使ったらいいのかわからない。という声があるもの事実。
そこでe-tax(web版)とPcdeskの使い方を知っていれば導入から運用までサポートすることができます。
なので、事務所で使用している業界専用の税務ソフトだけではなく、こういったe-tax(web版)とPcdeskを使えるとメリットになると考えています。
e-taxソフトのweb版で源泉所得税のデータ送信と納付までできるようになる
e-taxソフトは無料で使用することができ、毎月や半年に一度の給与の源泉所得税の申請であれば、電子証明書の登録や署名が必要なく利用が可能です。
e-taxソフト(web版)を使とで源泉所得税の納付データの作成・送信ができ、その後の納付までが可能になります。
この作業だけでもできるようになっておくと、独立した際に上で述べたように顧問先に対しての導入・運用のサポートを行うことができるようになります。
顧問先が毎月(または半年に一度)紙の納付書を銀行に持っていかなくて済むようにできます。
税金が安くなるわけではないので地味ですが、以外と現場では喜ばれます。多分。
e-taxソフト(web版)の使用感や見た目に関しては普段事務所で使っている税務ソフトに軍配が上がるかと思います。
とはいえ無料で使えるので、「e-taxソフトでも同じことができる」という経験をしておいても損はありません。
Pcdeskで住民税の納付データ送信と納付までできるようになる
Pcdeskも無料で使えるソフトです。給与を支給する際に従業員等から差し引いた住民税の支払いについてはこのPcdeskで手続きをすることで支払いのための申請から、住民税の支払いまでを行うことができます。
住民税の納付情報の発行依頼からインターネットバンキングまでの支払いだけでもできるようになっておくと現場では喜ばれます。多分。
まとめ
税理士の資格取得後に独立を考えているなら、e-taxソフトとpcdeskを使えるようになっておくことをお勧めする理由を整理しました。
あえて勤め先の税務ソフトを使わずにこういった無料のソフトに触れておくと他の人との違いが作れるかもしれません。
今回の内容ですが、独立前に自分はできていたのかというと。。。。
【本日の近況報告】
マイナンバーカードの電子証明書の更新手続きで市役所へ。
更新ということなので初めて申請してから5年?くらい経過したということなんだと思います。
当初マイナンバーカードを取得した目的が自分の確定申告に使うためだったと思います。
その後、コンビニで住民票や戸籍などの取得ができるようになり、病院での保険証がわりにもつかえるようになったりと使い道が広がってきているんですね。
ちなみに自分が住んでいる市区町村ではコンビニでの証明書の取得には対応しておらず、保険証代わりに使用できる病院も聞いたことがありませんが。
ということであまりマイナンバーカードの恩恵は受けていません。
【本日の1曲】
The Aggrovators/Nice Time Dub
nice timeのダブカバー。オリジナルは多分ボブマーリー。
今からのジメジメした季節を吹き飛ばす心地よいダブ。